Topic18 視察報告02「ドイツの経営者達」

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/2/21 17:00
jksadmin  管理人   投稿数: 43
 経営者をステレオタイプ的に分けるのは、事ソーシャルファームの場合には単純すぎる区分けである。其々取組み形成してきた事業は、前例の無いものであり紋切り型とは程遠い道を歩んで来たものである、と云うのがその理由である。そこを敢えて、共通傾向をドイツの経営者達に求めるとすれば、見識と人間性が兼ね備えられている、と云う他無い。
img5307049a044d0.jpg そのいずれもが経営者に成ってから形成するのは、難しいのであるが。見識は哲学、歴史、本質、先見性等が要素ではあるが、ホロン的なものであり組合わせれば得られるものでは無い。人間性については天与のものである、とすらドラッカーは言及している。極めて困難度の高い傾向である。統合事業に関わる経営者と接する機会を得て、更に得心している。FAFのシュタットラー、integraのブーベンハイマー、co-werkのグロフッカ、IFDのDr.デグナー、Lewensweltenのヘルトランプフ、Lewenswelten Cateringのストールがその人達である。短い時間の中で、達意のセミナー/プレゼンテーション及び現場視察が示され、ちょっとやそっとでは、認識できない事が提供されている。これは一重に彼らの見識によるものである。日本人の参加者の認識のレベルが洞察出来、それに応じた内容が伝えられている。そこにはカルチャーの差異すら乗越える深さがあるのである。
 シュタットラ―のセミナーでは、ドイツの原則を示した上で、なんと日本語ではどの様な言葉即ち概念なのかを問い、同一と差異が明らかにされた。かくも深き共有性の体験は持った事も、考えたことも無かったのであるが、参加者に漢字やひらがなの日本語による理解を板書させ、比較理解が行われ言語の違いによる齟齬が払拭されている。ドイツではとか、日本ではとか、の理解の垣根は本質的には無く、人間として何を理解出来るか、と云う内容である。原則の実践は、Chemnitzの支社長ヴァイス氏のプレゼンテーションと連携されており、複合的なセミナーで完結している。
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 ブーベンハイマーのプレゼンテーションはソーシャルファームの経営について徹底的である点が真骨頂である。この事業をどの様な条件で行っているのか、その結果はどう出ているのか、結果の現時点での不十分さに対して、どの様な戦略を打っているのか、全ては自らの選択による市場展開である。聞いていると市場に参入しているのではなく、市場を参入させている様な印象である。アントレプレナーの本質の内容である。
 グロフッカによる視察は大局と部分を一括して理解する、と云う構成である。カンティーネ事業のサービスを実体験させて頂いた上で、これらはどの様な原則で成立っているのかが展開されている。分かり易いが複雑である。数学的理解による特徴だなー、とは何とか着いていけた方の感想である。
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 Dr.デグナーは骨格と幹枝葉が入念に選択された、IFDはどの様な役割と責任があるかを示すプレゼンテーションである。IFDそのものが新設されて10数年の社会システムであり、様々な試行錯誤と伴う実験的行政施策である。日本の行政では現存していない役割なので理解とイメージが形成しづらく、時間が必要である、と云うのは博士の助言である。
 ヘルトランプフはコーディネイトをして頂いたので、特に何かを話した訳ではない。
参加者は経営者と云うより気品のある方と云う印象を強く与えられている。接するだけで接し甲斐を感じさせるのである。半日接すれば、終生の敬愛が生じる経営者である。
 ストールは叩き上げの経営者である。彼の作り上げたソーシャルファームは現実的芸術品と云っても過言ではない完成度の高さである。6ヶ所中の一つのカンティーネでのプレゼンと視察と更にユーザーとしてサービスの体験も出来たのであるが、参加者の称賛が相次いでいる。障害者が競争力を要求される市場で、どの様な専門性をどの様に身に付けるか、徹底的な体制が築かれている。全く妥協が無いのである。OJTの現場を垣間見たが、作業の指導は息を呑むばかりの緊張した雰囲気が漲っており、そこには障害による未熟は許されないとの、師匠と弟子の真剣勝負が行われている。勝手この様な光景を日本のOJTで見たことは無い。2年間の修行で脱落者はいない、との事である。6つのメニューから選んで御馳走になったが、美味しさもトップクラス、フロアーサービスも満足!!
 
 ソーシャルファームを設立推進するには、経営の本質と経営者の能力的資質が不可欠と云う結論であり、果たして我々はどう到達するのか、との課題に直面している。
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