Dr.Lorenzo Toresini ロレンツォ・トレシー二

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/8/21 11:18 | 最終変更
jksadmin  管理人   投稿数: 43
img53f5526f47734.jpg Dr.Lorenzo Toresiniロレンツォ・トレシー二博士はイタリアの代表として、草創期からCEFECの推進に関わっている重鎮と云う言葉に相応しい人物である。
2010年6月CEFECがイギリスのケンブリッジで開催されて以来、親睦を結んで頂いている。最初に「ありがとう、さよなら!」と日本語で挨拶され戸惑ったら、日本人と接して聞き覚えたとの事。意味はともかく言葉の響きが気に入っているようで、以後会う度に満面の笑みで、ありがとう、さよなら!と親愛を示され、若干の違和感と共に敬愛の念を抱いている。彼の親愛の情に接し、周りの人はトレシーニ博士よりも、ロレンツォ!と呼びかけるのが常である。
img53f5526f41fba.jpg ロレンツォはフランコ・バザーリアの直系の弟子の精神科医である。1971年から1995年の間、トリエステで仕事をし、バザーリアと共に精神病院の閉鎖と7つの精神保健センターの設立を行っている。バザーリアは1980年8月29日に56歳の生涯を終えている。ロレンツォは、道半ばで逝った師の改革を継承している。
 現在は北イタリアのMeranoメラーノで、この区域の精神保健センターの責任者として、又ボスニア、スロベニア等の近隣諸国の精神保健センターの支援等に取組んでいる。そして国際会議CEFECの主催者として尽力している。メラーノでのCEFECではバザーリアハウスと命名された地域支援センターでワークショップが行われたが、その際のロレンツォの一言は本質を示すものとして忘れがたいものである。きっかけは質問である。
img53f5526f427b7.jpg「この地域にはどの位の患者がいるのでしょうか?」
「お答えする前に、我々は患者とは呼びません、ここには精神病院は無いのです。」
ロレンツォは精神病院と共に患者と云う捉え方も廃止しているのである。バザーリアの医療哲学は Deinstitutionalization脱施設化と云う言葉で継承されているが、異なる考え方との峻別が一言に表れており、本質の衝撃を受けたものである。
img53f5526f47b0a.jpg ルーマニアのスチャーバでのCEFECでは、遠来日本の参加者への配慮として、同行のSozial Genossenschaft社会的協同組合(イタリアのソーシャルファーム)連盟レーガコープブンドのアルベルト代表と共に夕食をお付き合い頂き、歓談を交わす事が出来ている。
「何故、バザーリアと行を共にしたのですか?」
「彼の考えに打たれたからです。何かが起こっても、彼は解答を与えては寄こさなかった、いつも対話的な弁証法で示してくる。バザーリアは云っている、”何かの選択に迫られた場合、神は右手にも正当性、左手にも正当性を与える。どちらも間違ってはいない。しかし熟慮すると云うのはどちらかを選択することを云う、正解などあろう筈はないのである。”まるでソクラテスの対話のようでした。」この様な対話的な示唆によって、ロレンツォは自分の精神医学の方向を選択し、バザーリアと行を共にしたのである。
 今年の4月にCEFEC-japanを設立したと報告すると、”メンバーの皆さん、彼らが実行できるなら、いずれCEFECを日本で開催しよう”と云う途方もない提案が返ってきている。ロレンツォ・トレシーニ博士が、ありがとう、さよなら!とやってくるのである。
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